杉山江見堂

杉山江見堂は明治32年、鰍沢が富士川舟運で栄えた頃、団扇・扇子・暦の専門店として創業した。
昔から親しまれ使われてきた団扇も現在はポリ製の団扇が主流となっている。竹製の団扇を残していきたいという思いから竹の産地を訪ね良質な素材を探し、様々な形の団扇を作り今日に至っている。30数年前、草木染の色の美しさに出会い和紙草木染の団扇・扇子の創作を始めた。現在は北陸先端科学技術大学院大学との連携で草木染のインクジェットプリントにも取り組んでいる。また、富士北麓地域の地場産業品「甲斐絹」を使用した団扇・扇子作りにも取り組んでいる。今後は従来の技法や素材にとらわれず伝統技法と先端技法を融合したものづくりに励んでいきたい。